知研ボックスC-14期【絵のクロスワード】は、絵で描かれたクロスワードパズルの真ん中に入るものを考える課題をとおして、一つのものをいろんな側面から見る思考の柔軟性や、いくつかの条件からひとつの結論を導き出す集中的思考力をやしなう取り組み。
こちらの記事では、【絵のクロスワード】の自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【絵のクロスワード】でやしなわれる能力とは
概念による受容的思考力・集中的思考力・拡散的思考力・表現的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
●拡散的思考力とは:1つの事柄から色々な方面に思い巡らす能力・思考の柔軟性
●表現的思考力とは:自分で分かっていることを的確に表現する能力
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知研ボックス【絵のクロスワード】自宅での効果的な取り組み方
①絵のクロスワード
①台紙を見て、縦の列の絵の共通点と、横の列の絵の共通点をそれぞれ考えさせます。
共通点がわかったら、台紙に描かれているもの以外にも、その共通点があるもの(なかま)が何かを考えてみましょう。
個々のものの属性から、複数のものの共通概念を探していきます。
●浮き輪、ドーナッツ → 丸くて真ん中に穴が開いている
●くつ、めがね→ 2つで1セットになっている
種類や用途、季節、色や形など、さまざまな方向からものを見る力をやしないます。
➁縦の列の共通点と、横の列の共通点の両方に当てはまるものを絵カードの中から選び、真ん中の空欄に入れさせます。
2つの要素の両方にあてはまるものを考える集中的思考をやしないます。

絵カードの答え以外にも、あてはまるものがないかを考えてみましょう。
➁スリーヒントゲーム
絵カードのみを使用します。
絵カード全部を伏せて置き、1枚ずつ相手にわからないようにカードをめくります。
カードに描かれている絵について3つのヒントを出し、相手に当てさせます。
出題する側と答える側を交互に行います。
例:
ヒント1.乗り物の仲間です。
ヒント2.タイヤが2つあります。
ヒント3.足でこいで進みます。
→答え:自転車
出題する側では、ヒントを出すために、あるものの属性をいろいろな角度(色や形などの見た目、用途・機能、”動物の仲間”や”乗り物の仲間”等の分類、特長など)から見るトレーニングとなり、ものの属性の理解を深めます。
また答える側では、2つ以上の事柄から1つの結論を導き出す集中的思考力のトレーニングになります。
知研ボックス【絵のクロスワード】に似ている市販のおススメ教材
こぐま会 ひとりでとっくん なかまあつめ
【絵のクロスワード】では、まず縦の列の絵の共通点と、横の列の絵の共通点をそれぞれ考えます。
つまり、2つのモノの共通点をさまざまな角度から考える必要があります。
『こぐま会 ひとりでとっくん なかまあつめ』は、
・種類(哺乳類、鳥類、魚類 など)
・用途(食器、スポーツ用品、掃除道具 など)
・材質(木でできているもの、金属でできているもの、ガラスできできているもの など)
・季節(春の花、夏に使うもの、冬の行事 など)
・・・このように、いろんな観点から複数のものの共通点(何の仲間か)を考える問題が掲載されており、問題の形式もバラエティに富んでいます。
これにより「何をもって”同じ(なかま)”とみるか」の柔軟な視点をやしなうことができます。
また『こぐま会 ひとりでとっくん なかまあつめ』には、【絵のクロスワード】と同様、縦軸の絵と横軸の絵のどちらの仲間にもなれるものを考える問題も4ページ分、掲載されています。
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