知研ボックスD-1期【5の対応】は、絵カードとチップを用いて同じ数を対応させる取り組みをとおして、1対1対応、数詞と物の対応、基数性、数の多少の比較など、数概念の基礎の理解をうながします。
こちらの記事では、D期【5の対応】自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【5の対応】でやしなわれる能力とは
記号による受容的集中力・集中的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
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知研ボックス【5の対応】自宅での効果的な取り組み方
【5の対応】は、くま・ロケット・サンタクロースの3種類の絵柄が1つ~5つ描かれた絵カードと、同じ絵柄のチップがセットになった教材です。
①上にのせよう
絵カードの上に、同じ絵のチップを1つずつ乗せていきます。(例:クマの絵のカードにクマの絵のチップ)
上手にできたら、違う絵のチップを1つずつ乗せます。
「ロケットに、1人ずつサンタさんを乗せてね」
・・・などと発問します。
1つのものに1つを対応させる、物と物との1対1対応の課題です。

うまくできたら、チップのかわりにおはじきなどでもやってみましょう
➁数えてみよう
絵カードの絵を、絵に指を当てながら数えさせます。
数え終わったら、「全部でいくつあったかな?」と発問しましょう。
物と数唱の1対1対応の課題です。
数唱ができていても、1対1の対応ができていない(唱えている数とモノが合っていない)場合があります。

飛ばしたり、同じものを何回も数えていたりすることが・・・
うまく数えられない場合は、一緒に数えましょう。
また、数えたあとに「ぜんぶでいくつ」を確認することで、基数性の理解(最後に言った数が、その固まりの個数を表している)を促します。
③同じ数はどれ?
絵のチップを何枚か取り出して見せ、絵カードの中から同じ数のものを見つけさせます。
同じ絵柄のカードだけでなく、違う絵柄のカードでも行いましょう。
絵柄や並び方が違っていても、同じ数の固まりであることを理解させます。
④どっちが多いかな?
同じ絵のカード2枚を見せ、どちらが多いかをくらべてみましょう。
同じ絵で理解できたら、違う絵同士で比べてみましょう。
数の多少の比較の課題です。
⑤1はどれ?
同じ絵柄のカード5枚をばらばらに並べて置き?「1はどれ?」などと発問して選ばせます。
うまくできたら、 複数の絵柄のカードを混ぜてばらばらに並べて置き、その中から「1はどれ?」などと発問して選ばせます。
数詞(いち、に、さん、し、ご)と数量のマッチングの課題です。
⑥ならべてみよう
同じ絵のカード5枚を渡し、少ないカードから順に並べさせます。
うまくできたら、今度は一番多いカードから順に並べてみましょう。

5の前は4→3→2→1と、逆唱ができるかな?
数の系列化の課題になります。
知研ボックス【5の対応】に似ている市販のおススメ教材
こぐま会 かずカード
知研ボックス【5の対応】のように、絵カードとチップがセットになっている教材は今のところ見つけられていませんので、複数の絵柄の数カードがセットになっているものをご紹介します。
「こぐま会 数カード」は、4種類の絵柄で1~12までの数がかかれた、計48枚のカードのセット。
チップはありませんが、描かれている絵の数は【5の対応】が1~5までなのに対し、「こぐま会 数カード」は1~12までと、より大きい数の概念を学ぶことができます。
上記の遊び方①を行う場合には、チップのかわりにおはじき等を用いて同様に取り組むことができます。
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