知研ボックスD-2期【欠所発見】は、あるものの「たりないところ」「おかしなところ」を発見することで、そのものの”もともとの姿”についての認識を深め、概念を定着させていく取り組み。
こちらの記事では、【欠所発見】の自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【欠所発見】でやしなわれる能力とは
概念による受容的思考力・表現的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●表現的思考力とは:自分で分かっていることを的確に表現する能力
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知研ボックス【欠所発見】自宅での効果的な取り組み方
【欠所発見】で、あるものの絵を見て「たりないところ」「おかしなところ」を発見すには、そのものの本来の姿を正しく認識していることが必要となります。
しかしながら、それらを教材をとおして知識として教えるのではなく、あくまでも普段の生活の中で実際に見たり、触れたりする経験をとおして知ったことを、取り組みで確認したり定着させるために行う、ということを忘れないようにしましょう。
①足りないところはどこ?
それぞれのカードを見せて、何の絵かを尋ねます。
正しく答えられたら、
などと、その絵の欠所(足りないところ・おかしいところ)を発見し、指摘させます。
あるものの「たりないところ」「おかしなところ」に気づくためには、そのものの本来の姿を正しく認識していることが必要。
わからない場合は、実際にはどうなっているのかを教えて、絵との違いを気づかせてあげてください。
カードの絵をコピーして、足りない部分を描き足したものをあらかじめ用意して見せてあげると違いがわかりやすい!
➁足りないのは何?
カードを見て、その絵の欠所(足りないところ・おかしいところ)を発見し、指摘させます。
欠所を正しく指摘できたら、その部分の名称を言わせます。
お子さんが「耳」と答えたら、「そうだね、耳が足りないね。ウサギさんの耳は2本なのに、これは1本しかないね。」などと、文の形にして繰り返してあげましょう。
足りない部分の名称を正確に認識させるとともに、文章表現に慣れさせます。
③足りないところを描き足そう
遊び方①・②のとおり欠所を正しく指摘できたら、足りないところを書き足してもらいましょう。
そのものの形態についての認識をより深めます。
知研ボックス【欠所発見】に似ている市販のおススメ教材
PYGLYシリーズ 不合理の発見
能力育成問題集15 不合理の発見(ピグマリオン|PYGLIシリーズ|小学校入試対策) (ピグリシリーズ) (ピグリシリーズ 能力育成問題集)
ピグマリオンの「PYGLYシリーズ 不合理の発見」には、「不足」「不合理」「道徳」「季節」といった、日常の常識についての知識を問う問題が掲載されています。
その中の「不足」が【欠所発見】と同じく、あるものの絵を見ておかしなところ・足りないところを指摘する問題にあたります。
生き物や道具など、そのものの本来の姿かたちを知っているかどうか?が問われます。
わからない場合は、実際にはどうなっているのかを教えて、絵との違いを気づかせてあげてください。
「不合理」や「季節」の問題では、あるものの姿かたちに関する知識だけでなく、理科的・社会的な常識や知識が必要になります。
幼児さんの知識や経験だけではむずかしい問題も多いので、図鑑などで調べて見せたり、可能であれば実物をよく観察する機会をつくるようにしましょう。
「道徳」の問題では、正しい・いけないの判断はわかっても、「なぜそうしなければならないのか」の理由がむずかしい場合があります。
問題の解答としては正解であったとしても、「なぜそうしなければいけないのか」「なぜそうしてはだめなのか」をしっかりと理解させることが大切になります。
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