知研ボックスD-2期【なぞなぞカルタとり】は、概念の深化(ものの属性をたくさん知り理解を深める)とともに、概念領域の拡大(見た目は違っても同じものであることがわかる)を目的とした取り組み。
こちらの記事では【なぞなぞカルタとり】の自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【なぞなぞカルタとり】でやしなわれる能力とは
概念による受容的思考力・集中的思考力・拡散的思考力・表現的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
●拡散的思考力とは:1つの事柄から色々な方面に思い巡らす能力・思考の柔軟性
●表現的思考力とは:自分で分かっていることを的確に表現する能力
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知研ボックス【なぞなぞカルタとり】自宅での効果的な取り組み方
【なぞなぞカルタとり】は、2枚ずつがペアとなる34組・64枚の絵カード。
「切られていない丸ごとのりんご」と「半分に切ったりんご」
「白くて毛が長いネコ」と「毛が短い白と黒のネコ」
「腕時計」と「壁掛け時計」
・・・このように、”見た目は違っても同じもの”2枚がペアとなっています。
①同じもの
①ばらばらに並べたカードの中から、「同じもの」のペアを探させます。
形や色は違っても、どちらも同じ犬であることを理解させます(概念領域の拡大)
➁全部のカードで2枚ずつのペアができたら、今度は作ったペアを、さらに大きなくくりで「なかまあつめ」してみましょう。

小さいうちは全く同じものしか「おなじ」と見なしませんが・・・
「なかまあつめ」の例
・いぬ、うし、くま、さる、ねこ → 「どうぶつ」のなかま
・つる、くじゃく、にわとり → 「とり」のなかま
⇒さらに大きいくくりで「いきもの」のなかま
・・・のように、少しずつ「おなじ(なかま)」の範囲を広げていきましょう。
➁あてっこゲーム
①カードを表向きにして、ばらばらに並べます。
並べたカードの中のどれかについて、いくつかのヒント(属性)を言い、あてはまるカード(2枚)を取らせます。
→答え:すいか

2つ以上の情報から1つのものを推測することで、集中的思考力をやしないます。

ものの属性(特徴など)を正しく認識していることが必要!
➁ あてっこゲーム①の逆で、子どもに問題を出してもらいます。
ばらばらに並べたカードの中のどれかについて、子どもにヒント(属性)を言ってもらいます。
可能な限り、たくさんのヒント(属性)を言わせるようにしましょう。
わかっていることを言語化する、表現的思考力のトレーニングです。
また、1つのものに関して属性をたくさん言わせることで、ものの属性をいろいろな角度(形・色・触感・味、種類、機能など)から見る力をやしないます。

なかなかヒントを言えない場合は、「何のなかまかな?」「どの季節によく食べるかな?」「どこに住んでいるのかな?」など、質問して引き出してあげましょう。
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