知研ボックスD-2期【ピラミッド】は、大きさの違う12種類の四角形を用いて大小の比較を行い、大きさの系列化を行う取り組み。
こちらの記事では、【ピラミッド】自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【ピラミッド】でやしなわれる能力とは
図形による受容的思考力・集中的思考力・拡散的思考力・表現的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
●拡散的思考力とは:1つの事柄から色々な方面に思い巡らす能力・思考の柔軟性
●表現的思考力とは:自分で分かっていることを的確に表現する能力
※関連記事:知研ボックスで伸ばせる24の知能因子とは
知研ボックス【ピラミッド】自宅での効果的な取り組み方
【ピラミッド】は、赤の四角形6つ・青の四角形6つ、計12の四角形で、全ての四角形は少しずつ大きさが違っています。
①どっちが大きいかな?
大小の比較で、2つのうち「大きいほう」「小さいほう」がわかるのが最初のステップです。
小さい子どもの場合「ゾウさんは大きい」「アリさんは小さい」のように「大きい・小さい」という概念を絶対的なものとしてとらえている場合があります。
その場合、12種類の四角のうち、いちばん小さいものと2番目に小さいものを見せて「どっちが大きい?」と聞くと、「どっちも小さい」と答えてしまいます。
「この四角は、こっちの四角よりも大きい」という相対的な概念としての「大小」が理解できるようにしていきましょう。
➁いちばん大きいのはどれ?
四角形のうちの3つを見せて、その中で「いちばん大きいもの」「いちばん小さいもの」がどれかを考えさせます。
大きさの違いがはっきりしているものから行い、うまくできるようなら四角形の数を4つ、5つ・・・と増やして行いましょう。
大きさの違いを見極める観察力や図形認識力が必要になります。
③大きい順に並べよう
四角形の中から3つを選んで、大きい順に並べさせます。
「大きさの系列化」の課題です。
うまくできない場合は、まず3つのうちいちばん大きいものを選ばせ、次に、残ったものの中でいちばん大きいもの(=2ばんめに大きいもの)を選ばせて、最初に選んだ「いちばん大きいもの」の隣に並べる・・・という方法でやってみましょう。
うまくできるようになったら、四角形の数を4つ、5つ・・・と増やしてやってみましょう。
④〇ばんめに大きいのはどれ?
遊び方③で大きい順に並べた四角形を見て「2ばんめに大きいのはどれ?」などと聞いて選ばせます。
わからない場合には「いちばん大きいのはどれ?」と聞いて選ばせ、「じゃあ2ばんめは?」「3ばんめは?」と、1番目から順番に聞いてあげるとわかりやすくなります。
うまくできるようになったら、今度は「〇ばんめに小さいのはどれ?」と聞いてみましょう。
「〇ばんめに大きいもの」と「〇ばんめに小さいもの」をぱっと切り替えて考えられないことも多い!
「2番目に大きい」という場合の”2”は、順序をあらわす”順序数”で、数量をあらわす”集合数”の「2」とはちがいます。
⑤ピラミッドづくり
赤または青の四角形を使ってピラミッドを作らせます。
最初に、あらかじめ作っておいたピラミッドの完成形を見せてから、自由に作らせてみましょう。
むずかしいようなら、まず一番大きい四角形を選ばせて、その上に、その次に大きい四角を置かせます。
同様の手順ですべての四角形を使い、ピラミッドを完成させます。
赤のみ(6つ)・青のみ(6つ)でピラミッドが作れたら、赤・青を合わせた12の四角形で作ってみましょう。
ピラミッドを作る過程で、大きさの系列化が必要になります。
知研ボックス【ピラミッド】に似ている市販のおススメ教材
コップがさね
赤ちゃんのおもちゃの定番「コップがさね」は、【ピラミッド】と形状はまったく違いますが、大小の比較や系列化を学べるという意味では【ピラミッド】と同様になります。
「コンビ コップがさね」は、大きさの違う10個のコップを重ねてタワーのように積んだり、逆に順番に大きいものの中に小さいものを収めていきます。
「大小の比較」の目的以外にも、おままごとや水遊びにも使えるコスパのよい知育玩具です。
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