知研ボックスD-3期【命令あそび】は、一度に複数の指示を聞いて内容を理解・記憶し正しく処理する、記憶力や処理能力をやしなう取り組み。
こちらの記事では、【命令あそび】の自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【命令あそび】でやしなわれる能力とは
概念・記号による記憶力、受容的思考力・集中的的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
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知研ボックス【命令あそび】自宅での効果的な取り組み方
①命令あそび
1)台紙No.1を用いて、指示のとおりにコインを置かせます。
例:
①パンダさんのお皿にコインを1つ置いてください。
➁パンダさんのお皿に黄色のコインを2つ、いるかさんのお皿に、緑色のコインを3つ置いてください。
③パンダさんのお皿に黄色を1つと緑色を2つ、いるかさんのお皿に、緑色を3つと黄色を1つ置いてください。
など・・・
2)台紙No.2を用いて、指示のとおりにコインを置かせます。台紙No.1よりもお皿の数が増える(3つ)ため難しくなります。
3)台紙No.1と2を用いて、指示のとおりにコインを置かせます。お皿の数が合わせて5つになります。
指示を集中して聞き、記憶して正しく処理する、指示行動の取り組みです。
指示する事柄が増えるほど難易度が高くなります。様子を見て、徐々に難易度を上げていきましょう。置かせるコインの数は、子どもが理解している数の範囲で指示しましょう。
➁〇個ずつ配る
台紙No.1もしくは2を使用し、
・「パンダさんといるかさんに、黄色のコインを1つずつ配ってください」
・「全員に、緑色のコインを2つずつ配ってください」
などと発問します。
「パンダさんといるかさんに2個ずつ配る」というのは、1当たり量(2個)×いくつ分(2人)=全体量(4個)という、かけ算の基礎になります。

「〇個ずつ」の「ずつ」という意味が分からない場合は教えてあげましょう。
③ 〇人で分ける
台紙No.1もしくは2を使用します。
あらかじめコインを必要な数だけ用意しておき、
「パンダさんといるかさんに、コイン4個を同じ数ずつ分けると、1人何個ずつもらえるかな?」
「パンダさんといるかさんに、コイン5個を配ると、1人何個ずつもらえて、何個あまるかな?」
などと発問します。
「同じ数ずつ分ける」のは、”等分”というわり算になります。
あまりが出ない数から始めて、よく理解できているようなら、あまりが出る数でもやってみましょう。
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