知研ボックスQ -10期【教えてあげよう】は、絵カードを用いたなぞなぞ遊びをとおして、複数の情報から1つの答えを導き出す力や、1つのものをさまざまな角度から見る力をやしなう取り組み。
こちらの記事では、【教えてあげよう】の自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【教えてあげよう】でやしなわれる能力とは
概念による受容的思考力・集中的思考力・拡散的思考力・表現的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
●拡散的思考力とは:1つの事柄から色々な方面に思い巡らす能力・思考の柔軟性
●表現的思考力とは:自分で分かっていることを的確に表現する能力
※関連記事:知研ボックスで伸ばせる24の知能因子とは

知研ボックス【教えてあげよう】自宅での効果的な取り組み方
①なぞなぞに答えよう
絵カードの中の1つのものについて、いくつかのヒント(属性)を言い、それが何かを考えさせます。
絵カードをばらばらに置いておき、その中から答えを選ばせてもOK。
2つ以上の情報から1つのものを推測する「集中的思考力」のトレーニングですが、まずは、そのものについての正しい知識を持っていることが前提となります。

いくつかのヒントのうち、1つにしか当てはまらないものを答えてしまわないよう注意!
➁なぞなぞを出してみよう
「①なぞなぞに答えよう」の逆で、子どもが出題者となって、なぞなぞを出してもらいます。
絵カードの中のどれか1つについて、いくつかのヒント(属性)を言わせます。
できるかぎり、たくさんのヒント(属性)を言ってもらうようにしましょう。
ヒントがあまり言えないようなら、質問をして引き出してあげましょう。
1つのものに関してたくさんのヒント(形・色・触感・味、種類、機能など)を言うことは、ひとつの観点に固執せず、いろいろな角度からものを見るトレーニングになります。
③ちがうのをみつけよう
絵カード4枚を見せて、その中から1つだけ、他と違うもの(なかまはずれ)がどれかを考えさせます。
複数のものの中から他と違うもの(なかまはずれ)を見つけるには、ものの属性をしっかり捉えて、なかまなずれのもの以外の共通点を見つけることが必要です。

選んだら、どうして他と違うのかを説明してもらいましょう。
④お話づくり
カードを裏返しに並べます。子どもに好きな2枚を取らせ、その2枚の絵に描かれたものを織り交ぜたお話を作らせます。
上手に作れるようになってきたら、カードの枚数を増やしてやってみましょう。
例:「すべり台」「バナナ」の場合
「私は、公園に行ってすべり台で遊びました。おなかがすいてきたので、家に帰っておやつのバナナを食べました。」
まったく関係のない2つのものをつなげることで想像を膨らませ、お話を作らせて表現力を引き出しましょう。
知研ボックス【教えてあげよう】に似ている市販のおススメ教材
こちらでご紹介した【教えてあげよう】の取り組みは、1枚に1つの絵が描かれた絵カードであれば何でも代用することができます。

できれば、描かれているもののバリエーションが豊富なほうが望ましい!
他の記事でご紹介した、以下の教材を用いることもできます。
こぐま会 きおくカード
知研ボックスT期【ちがうのをみつけよう 】の記事でご紹介した『こぐま会 きおくカード』
(乗り物・果物・野菜・動物・花・文房具・楽器・台所用品・食器の9つのカテゴリー×6種類、計54種類の絵カード各2枚)
こぐま会 しりとりカード
知研ボックスQ期【しりとりロード】の記事でご紹介した『こぐま会 しりとりカード』
(食べ物・花・動物・昆虫・生活用品・楽器など、1組10枚×4組の計40枚)
※他にも、知研ボックスQ期の教材についてご紹介しています>>>

※知研ボックス 自宅での効果的な取り組み方まとめはこちら>>>

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