知研ボックスQ-12期【三角形の合成】は、大・中・小3つのサイズの三角形を使用し、縮小見本を見ていろいろな形を作ることで図形構成能力をやしなう取り組み。
こちらの記事では、【三角形の合成】の自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【三角形の合成】でやしなわれる能力とは
図形による受容的思考力・集中的思考力・拡散的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
●拡散的思考力とは:1つの事柄から色々な方面に思い巡らす能力・思考の柔軟性
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知研ボックス【三角形の合成】自宅での効果的な取り組み方
【三角形の合成】は、大・中・小3サイズの直角二等辺三角形を用いた、平面図形の合成の取組。
三角形の大きさは、大1枚=中2枚、中1枚=小2枚、となっています。
①大中小の関係
大・中・小の三角形の大きさの関係を認識させます。
①大きい三角形1枚の上に、中くらいの三角形2枚を置かせます。
②中くらいの三角形1枚の上に、小さい三角形2枚を置かせます。
③大きい三角形1枚の上に中くらいの三角形2枚を置かせ、さらにその上に、小さい三角形4枚を重ねて置かせます。
小さい三角形2枚で中くらいの三角形が作れ、中くらいの三角形2枚(=小さい三角形4枚)で大きな三角形が作れることを理解させます。
➁正方形を作ろう
以下のパターンのとおりに大・中・小の三角形の枚数を指定して、正方形を作らせます。
※すべて同じ大きさの正方形になります。
・大2枚
・大1枚と中2枚
・大1枚と中1枚と小2枚
・大1枚と小4枚
・中4枚
・中3枚と小2枚
・中2枚と小4枚
・中1枚と小6枚
・小8枚

大の三角形を2つ作れば、正方形ができることに気づくかな?
③見本を見て作ろう
台紙No.1~13の縮小見本を見ながら、指定された三角形を用いて同じ形を作らせます。
縮小図形を見ながら作るのは、原寸大の見本の上に置くよりもかなり難しくなります。

わからない場合は、ヒントとして見本に分割線を引いてあげましょう。
※台紙には使用する三角形のサイズと枚数が指定されていますが、それ以外にもさまざまなパターンで作ってみましょう。
※台紙に記載されている以外のパターン例
●台紙No. 1:大2、大1と中2、大1と中1と小2、大1と小4、中4、中3と小2、
中2と小4、小8
●台紙No. 2:大1と中2、大2、大1と中1と小2、大1と小4、中4、中3と小2、
中2と小4、小8
●台紙No. 3:小4、中2、中1と小2
●台紙No. 4:大1と中2、中4、中3と小2、中2と小4、中1と小6、小8
●台紙No. 5:大1と中2、中3と小2、中2と小4、中1と小6、小8
●台紙No. 6:中2と小2、大1と小2、中1と4、小6
●台紙No. 7:大1と中2、中4、中3と小2、中2と小4、中1と小6、小8
●台紙No. 8:大2と中2、大1と中4、中5と小2、中4と小4、中3と小6、中2と小8
●台紙No. 9:大1と中2と小4、中4と小4、中3と小6、中2と小8
●台紙No.10:大2と中2と小4、大2と中4、大2と中3と小2、大2と中8
●台紙No.11:大2と中4、大2と中3と小2、大2と中2と小4、大2と中1と小6、
大2と小8
●台紙No.12:大2と中4と小4、大2と中3と小6、大2と中2と小8
●台紙No.13:大2と中4と小4、大2と中3と小6、大2と中2と小8
④三角に分けよう
遊び方③で指定した三角形のパターンになるよう、見本に分割線を引いてみましょう。
図形の分割の課題ですが、分割ができるためには合成ができることが前提となります。

遊び方③でじゅうぶん遊び、合成ができるようになってから取り組みましょう。
⑤一番大きな形
大・中・小の三角形を使って、一番大きな正方形・長方形・二等辺三角形・台形・平行四辺形を作らせます。

枚数が限られていないので、たいへん難しくなります。
難しいようなら、以下のとおり使用する三角形を指定して行いましょう。
・正方形:大1と中3と小8
・直角二等辺三角形:大1と中3と小8
・長方形:全部(大2と中4と小8)
・平行四辺形:全部(大2と中4と小8)
・台形:全部(大2と中4と小8)
知研ボックス【三角形の合成】に似ている市販のおススメ教材
こぐま会 分割さんかくパズル
「こぐま会 分割さんかくパズル」は、大きさの異なる4種の直角二等辺三角形を用いるパズルの教材。
※正方形2分割サイズ1枚、4分割サイズ1枚、8分割サイズ1枚、16分割サイズ2枚の計5枚
見本帳には48パターンのお手本(縮小)が掲載されており、指定された三角形を用いて合成します。
【三角形の合成】よりも三角形の種類が1つ多いので、より分割がむずかしくなります。

まず、いちばん大きな三角形をどこに置けばよいかを考えるのがポイント!
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