知研ボックスS-17期【みんなのまち】は、大きな地図の上を人型のコマを動かしながら進む遊びをとおして、自分以外の視点でものを見ることができるようにしていく取り組み。
小学校受験で出題される「地図上の移動」の理解にも役立つ取り組みです。
こちらの記事では、【みんなのまち】の自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【みんなのまち】でやしなわれる能力とは
概念・図形による記憶力、受容的・集中的・表現的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
●表現的思考力とは:自分で分かっていることを的確に表現する能力
※関連記事:知研ボックスで伸ばせる24の知能因子とは
知研ボックス【みんなのまち】自宅での効果的な取り組み方
①どんなまちかな
地図に載っているお店や施設などを地図の中から探させます。
地図を見て、見つけたものの名称を自由に言わせた後、「〇〇はどこにあるかな?」などと発問し、子どもが気づいていないものも見つけさせましょう。
お店の名称や、どんなものを売っているか等を確認していきます。
また「十字路」や「T字路」など、地図に出てくる用語を理解します。
絵の中から指定されたものを探すことで、注意力や観察力をやしなうことにもなります。
➁まちの探検
1)好きなコマ(男の子・女の子・犬)を使って、指示通りに街の中を移動させます。
地図上の左右(進行方向に向かって)や用語が理解できているかを確認します。
今コマがどちらを向いているかを確認しながらコマを進めていくようにしましょう。
2)上記の遊び方に慣れてきたら、指示(道順)をすべて聞いて憶えてからコマを進めさせます。
お話を聞く力(集中力・注意力)や記憶力をやしなうトレーニングになります。
付属のコマ以外にも、小さな人形やミニカーなど、前・後ろがわかりやすいものがあれば使ってみましょう。
今どちらを向いて進んでいるのかがわかりやすくなります。
③待ち合わせ場所はどこ?
子どもに、地図上の好きな場所を待ち合わせとして決めさせます。(決めた場所は言わずに、内緒にしておきます。)
スタート地点(どこでもよい)から待ち合わせ場所への行き方を子どもに指示させ、親御さんが子どもの指示のとおりにコマを進めます。
指示を出す際に、「そこでストップ」や「そこはそのまままっすぐ進んで・・・」など、コマが進んでいるところを見ながら案内するのではなく、「駅の改札を出て右に曲がり、2つ目の角を左に曲がって・・・」など、携帯電話で話しながら道案内をしているように指示を出させるようにします。
地図上の用語や、進行方向に対しての左右などを正しく理解できているかがポイントです。
うまく、待ち合わせ場所まで誘導できるかな?
④説明できるかな
スタートとゴールを指示して、行き方を説明させます。
説明のとおりにコマを動かしてみて、正しくたどり着けるか(説明の仕方が正しいか)を確認します。
頭の中でわかっていることを正しく表現する、表現的思考力のトレーニングになります。
知研ボックス【みんなのまち】に似ている市販のおススメ教材
こぐま会 ひとりでとっくん 地図上の移動
「こぐま会 ひとりでとっくん 地図上の移動」は、地図の上で、いま自分がどちらを向いているかをもとに左右がどちらになるかを考えるトレーニング。
曲がる回数が多くなればなるほど、その度に体の向きが変わるので間違えやすくなります。
【みんなのまち】で地図上での移動をたくさん体験した上で、理解の確認と定着のために取り組むのにピッタリの教材です。
たろうくんが家に帰るには、どちらに曲がったらよいでしょうか。右に曲がるときは赤い〇を、左に曲がるときは青い〇を、交差点の中にかいてください。
〇は右に、△は左に曲がります。たろうくんが進む道を、青でたどってください。また、はなこさんが進む道を、赤でたどってください。
あひるが ぶたのおうちに行く途中に、いろいろなものが見えます。右に見えたものには〇、左に見えたものには△を、下のそれぞれの部屋に 鉛筆でかいてください。
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