知研ボックスS-18期【何Lの水かな】は、大・中・小のコップに入る水の量の関係性を考えることで、あるものの数・量を他のものに置き換えたり、「1当たり量×いくつ分=全体量」という掛け算の考え方を理解する取り組み。
こちらの記事では、【何Lの水かな】自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【何Lの水かな】でやしなわれる能力とは
記号による受容的思考力・集中的思考力・転換的思考力・表現的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
●転換的思考力とは:ある事柄を別の方面から見直す能力・創造力
●表現的思考力とは:自分で分かっていることを的確に表現する能力
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知研ボックス【何Lの水かな】自宅での効果的な取り組み方
【何Lの水かな】では、サイズの違う大・中・小のコップの形のピースを使用します。
コップに入る水の量は、
大きいコップ1杯=中くらいのコップ2杯分
中くらいのコップ1杯=小さいコップ2杯分
①何杯分かな1
まず、コップの大・中・小の関係を理解させます。(大1=中2、中1=小2)
「大きいコップ1杯には、中くらいのコップ2杯分の水が入ります。」
「中くらいのコップ1杯には、小さいコップ2杯分の水が入ります。」
上記の関係性が理解できたら、
①「大きいコップ2杯は、中くらいのコップ何杯分?」
➁「中くらいのコップ2杯は、小さいコップ何杯分?」
③「大きいコップ1杯は、小さいコップ何杯分?」
などと発問しましょう。
①「大きいコップ2杯は、中くらいのコップ何杯分?」の場合、大コップ1杯が中コップ2杯分なので、大コップ2杯は、“中コップ2杯分(1当たり量)×2(いくつ分)=中コップ4杯分(全体量)”となります。
大1=中2なら大2=中4、大3=中6・・・となります。
大コップが1杯ふえるごとに、中コップが2杯増えることがわかるかな?
③「大きいコップ1杯は、小さいコップ何杯分?」は2段階の置き換えとなり難しくなります。
まずは大コップを中コップに置き換え、その後中コップを小コップに置き換えます。
大1=中2、中2=小4なので、大1=小4
むずかしい場合はコップのピースを使って、実際に操作して理解させましょう。
➁どちらがたくさん入るかな
問題用紙を用いて、上段と下段のコップに入る水の量の多少を比較します。
問題用紙のとおりにコップのカードをソフトに差し込み、「上と下では、どちらにたくさんの水が入るかな?」と発問します。
同じ水量分のコップを両方のソフトから抜き取り、どちらが残るかでくらべてみましょう。
③どれだけたくさん入るかな
遊び方➁と同様、以下の問題例のとおりにコップのカードをソフトに差し込み、「コップに入る水の量は、どちらがどれだけ多いかな?」と発問します。
上下の水の量の差(違い)を考えます。
同じ水量分のコップを両方のソフトから抜き取り、残ったコップの分だけ多い、ということになります。
④何杯分かな2
大・中・小のコップに入る水の量の関係を、コップを置かずに考えさせます。
「大きいコップ2杯は中くらいのコップ何杯分?」などと質問し、頭の中で考えさせます。
さまざまなパターンで出題してみましょう。
むずかしい場合は、コップを置いて考えてみましょう。
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