「魔法陣」とは、たて・よこ・ななめのどの列も数字の合計が同じになるように数字を並べた図形のこと。
知研ボックスS-19期【魔方陣】では、空欄に数字を入れて魔法陣を完成させる取り組みで、試行錯誤して問題を解く段階から1つ進んで、論理的に答えを導き出すことを目指していきます。
こちらの記事では、【魔方陣】の自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【魔方陣】でやしなわれる能力とは
記号による受容的思考力・集中的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
※関連記事:知研ボックスで伸ばせる24の知能因子とは
知研ボックス【魔方陣】自宅での効果的な取り組み方
①やってみよう
台紙の左図(5マス)に1~5までの数字のチップを入れて、縦の列と横の列の合計が同じになるようにします。
まずは何もヒントを与えず、試行錯誤で完成してみましょう。
試行錯誤の末に問題を解くのは、論理的に正解を導き出す前段階となります。
試行錯誤の中で、自分なりに論理を導き出すことが大事!
➁ヒントで考えよう
①台紙の左図(5マス)に1~5までの数字のチップを入れて、縦の列と横の列の合計が同じになるようにするのは遊び方①と同じですが、真ん中のマスに入れる数字を指定して行います。
真ん中のマスに1を入れて、残りのマスに入る数を考えさせます。
できたら、どうしてその数字を入れたのか説明させましょう。
同様に、真ん中のマスに「3」「5」を入れた場合も発問しましょう。
●真ん中が1の場合:2と5、3と4(縦・横の合計が、真ん中の数字を除いてそれぞれ7)
●真ん中が3の場合:1と5、2と4(縦・横の合計が、真ん中の数字を除いてそれぞれ6)
●真ん中が5の場合:1と4、2と3(縦・横の合計が、真ん中の数字を除いてそれぞれ5)
※真ん中の数字を除いた残り4つの数字を合計して2で割った数が、縦・横の数字の合計に
なります。
②台紙の左図に2~6までの数字のチップを入れて、縦の列と横の列の合計が同じになるようにします。
真ん中のマスに2を入れて、残りのマスに入る数を考えさせます。
できたら、どうしてその数字を入れたのか説明させましょう。
同様に「3~7までの数字のチップを入れる(真ん中に3)」「4~8までの数字のチップを入れる(真ん中に4)」も発問しましょう。
●2~6で真ん中が2:2と5、3と4(縦・横の合計が真ん中の数字を除いてそれぞれ9)
●3~7で真ん中が3:4と7、5と6(縦・横の合計が真ん中の数字を除いてそれぞれ11)
●4~8で真ん中が4:5と8、6と7(縦・横の合計が真ん中の数字を除いてそれぞれ13)
真ん中の数字を除いた残りの数字を2つずつ足して、合計が同じになるようにすれば良いことに気づくかどうかがポイントです。
同じパターンの問題を繰り返し解くうちに、解法を自分で見つけられるかな?
③魔方陣
台紙の右図(9マス)に、縦・横・斜めの合計がそれぞれ同じになるよう1~9の数字チップを入れます。
まずはヒントを与えずに考えさせましょう。
様子を見て、以下のようにヒントを与えて考えさせましょう。
縦・横・斜めの合計が同じ数になる場合、その合計の数はいくつになるか考えさせましょう。
(答え)1~9を足すと45です。縦もしくは横3列の合計が45になるので、1列の合計は
15となります。
縦・横・斜めの合計がそれぞれ15になる式がいくつ必要か考えましょう。(答え)8個(縦の列3個・横の列3個・斜めの列2個)
*1~9の数字を3つ足して合計が15になる組み合わせを8個、考えてみましょう。
(答え)1+5+9、1+6+8、2+4+9、2+5+8、2+6+7、3+4+8、
3+5+7、4+5+6
上記8個の計算式の中で、それぞれの数字が何回使われているか、数えてみましょう。
(答え)
●2、4、6、8・・・3回
●1、3、7、9・・・2回
●5・・・4回
9つのマスは、8個の計算式の中でそれぞれ何回使われるか考えましょう。
a | b | c |
d | e | f |
g | h | i |
(答え)真ん中の1マス(e)は4回、4隅の4マス(a・c・g・i)は3回、その他の4マス(b・d・f・h)は2回使われます。
・・・上記をもとに、a~iにそれぞれどの数字が入るか、考えてみましょう。
<解答例>
2 | 9 | 4 |
7 | 5 | 3 |
6 | 1 | 8 |
記号による論理性の獲得がねらいです。
常にこのように筋道立てて考えることを目指しましょう
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