知研ボックスT-5期【大きい順に並べよう】は、5つの図形の大きさを比較して大・小の順番に並べることで、大きさの体系を理解する取り組み。
こちらの記事では、【大きい順に並べよう】の自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【大きい順に並べよう】でやしなわれる能力とは
図形による受容的思考力・集中的思考力・拡散的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
●拡散的思考力とは:1つの事柄から色々な方面に思い巡らす能力・思考の柔軟性
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知研ボックス【大きい順に並べよう】自宅での効果的な取り組み方
【大きい順に並べよう】では、大きさの違う5つの図形(円、正三角形、長方形)のピースと、それぞれをぴったり置ける原寸大の図形が描かれた台紙を使用します。
①同じ大きさがわかるかな?
台紙の上に、同じ大きさの図形を置かせます。図形の照合の課題です。

どれとどれが同じ大きさかわかるかな?
➁大きい順に並べよう1
台紙を見ながら、台紙の順番と同じになるように図形を並べます。
うまく並べられたら、「この中でいちばん大きいのはどれかな?」と発問します。
いちばん大きい図形が分かったら、それを取り除き、残っている図形の中で「いちばん大きいもの」を選ばせます。残りの図形が1つになるまで続けます。

「いちばん大きい」という相対的な比較の概念を理解します。
③大きい順に並べよう2
同じ形のピース5つを渡し、「大きい順」に並べさせます。
うまくできないようなら、以下の手順で行ってみましょう。
①5つの中から、いちばん大きいものを選びます。
②次に、残った図形の中からいちばん大きいものを見つけます。
③見つけた図形を、最初に選んだいちばん大きい図形の隣に置かせます。
④次々に同様に行い、5つの図形を並べます。
⑤5つ並んだ状態を見て、大きい順に並んでいることを理解させます。
(いちばん大きい・2番目に大きい~いちばん小さい)

”大きい順”という体系を理解します。
うまくできたら、今度は”小さい順”でも行いましょう。
④〇ばんめに大きいのはどれ?
遊び方③で大きい順に並べた図形を見て「2ばんめに大きいのはどれ?」などと聞いて選ばせます。
わからない場合には「いちばん大きいのはどれ?」と聞いて選ばせ、「じゃあ2ばんめは?」「3ばんめは?」と、1番目から順番に聞いてあげるとわかりやすくなります。
うまくできるようになったら、今度は「〇ばんめに小さいのはどれ?」と聞いてみましょう。

「〇ばんめに大きいもの」と「〇ばんめに小さいもの」をぱっと切り替えて考えられるかな?
知研ボックス【大きい順に並べよう】に似ている市販のおススメ教材
赤ちゃんのおもちゃの定番「コップがさね」は、平面的な図形を用いる【大きい順に並べよう】と形状はまったく違いますが、【大きい順に並べよう】と同様、大小の比較や系列化を学べるおもちゃ。
大きさの違う10個のコップを重ねてタワーのように積んだり、逆に順番に大きいものの中に小さいものを収めていく遊びの中で、自然に大小の比較を行うことができます。
また10個のコップのうちの5個を渡して大きさの順に並べさせたり、「〇ばんめに大きいのはどれ?」などと考えさせたりする取り組みに使えます。
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