知研ボックスT-7期【2枚の絵】では、絵の状況を認知して「どうしてこうなった?」「次にどうなる?」という因果関係を読み取っていきます。
また絵の状況を説明したり、次にどうなるかを考えてお話をすることで表現力をやしないます。
こちらの記事では、【2枚の絵】の自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【2枚の絵】でやしなわれる能力とは
概念による受容的思考力・集中的思考力・拡散的思考力・表現的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
●拡散的思考力とは:1つの事柄から色々な方面に思い巡らす能力・思考の柔軟性
●表現的思考力とは:自分で分かっていることを的確に表現する能力
※関連記事:知研ボックスで伸ばせる24の知能因子とは

知研ボックス【2枚の絵】自宅での効果的な取り組み方
【2枚の絵】は、2枚で1つのお話ができる絵カード4セット、計8枚を用いて取り組みます。
①何の絵かな
対になっている2枚の絵カードのうちの1枚を見せ、どんな状況を表しているかをお話させます。
単語しか出てこないようなら、5W1H( いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どのように)などについて質問し、お話を引き出してあげましょう。
どんな場面かを理解する状況の認知と、それをお話させることで表現力をやしなうのがねらいです。
質問例:
「この子は何してるのかな?」
「これは誰かな?」
「場所はどこかな?」
「季節(時間)はいつ?」
「この子は何て言ってるのかな?」
「この子はどんな気持ちかな?(うれしいのかな?悲しいのかな?」
➁どうなるのかな?
①で絵の状況をお話させたら、次にその絵を見て「この次はどうなるのかな?」また「どうしてこうなったのかな?」と発問します。
「次にどうなるか」また「どうしてこうなったのか」を考えることで、因果関係を知り、想像力をやしないます。
③2枚の絵
対になっている2枚の絵を順番につなげてお話をさせます。
絵の状況の前後関係を論理的に判断して正しく並べます。

時間の経過が正しく捉えられていなくても、つなげてお話ができていればOK
子どもの話を否定せずにほめ、「こんなお話もできるよ」と、1つの例としてお話を聞かせてあげましょう。
知研ボックス【2枚の絵】に似ている市販のおススメ教材
こぐま会 ひとりでとっくん お話づくり1
こぐま会には、お話づくりのカード教材『おはなしづくりカード』もありますが・・・
4枚の絵カードが1セットで1つのお話をつくるようになっており、3歳のお子さんですと少し難しくなってしまいます。
同じくこぐま会の『ひとりでとっくん お話づくり1』はカード教材ではなく問題集ですが・・・
1枚の絵を見て「どうしたのかな」「なにをしているんでしょう」「どうしてこうなったのかな」等と考えたり、2枚・3枚・4枚の絵を見て時系列に並べ替えお話をつくるなど、難易度のレベルを少しずつ上げていくことができるため、3歳さんからでも取り組みが可能です。
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