切り紙で「線対称」を理解する。知研ボックスS期【折り紙の図形】自宅での効果的な取り組み方

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知研ボックスS-17期【折り紙の図形】は、折り紙を折って切ったらどんな形になるのかを考える課題を通して、線対称な図形の理解を促す取り組み。

こちらの記事では、【折り紙の図形】の自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。

知研ボックス【折り紙の図形】でやしなわれる能力とは

図形による受容的思考力・集中的思考力

●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力

●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力

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知研ボックス【折り紙の図形】自宅での効果的な取り組み方

①自由に切ってみよう

折り紙を半分に折って、好きな位置に切り込みを入れて開いてみます。

ちみに
ちみに

できあがった形は「線対称な図形」です。

自由に切り開いて遊ぶうちに、切った形や位置と、できあがった形との因果関係をつかむことができます。

➁どんな形かな

図形による受容的思考力・集中的思考力をやしないます

折り紙を折って切り開く前の形から、切り開いた時の図を考えさせます。

数字の書いていないカード(切り開いた時の形が描かれたカード)をばらばらに並べ、①~⑫のカード(折って切って開く前の形が描かれたカード)を1枚ずつ見せて、「このカードと同じように折って、点線のところで切って開いたら、どんな形になっているかな?」と、並べたカードの中から選ばせます。

ちみに
ちみに

選んだら、実際に折り紙を折って切り、たしかめてみましょう。

四つ折りは二つ折りにくらべて難しくなります。
切る位置が、折り紙のどの部分なのか(紙の端?真ん中?)に注意しましょう。

③どこを切るのかな

図形による受容的思考力・集中的思考力をやしないます

遊び方➁とは逆に、折り紙を折って切り開いた形から、どのように折り、どこを切ったかを考えさせます。

①~⑫のカード(折って切って開く前の形が描かれたカード)をばらばらに並べ、数字の書いていないカード(切り開いた時の形が描かれたカード)を1枚ずつ見せて、「これと同じ形を作るにはどのように折って、どこを切ればよいかな?」と、並べたカードの中から選ばせます。

ちみに
ちみに

選んだら、実際に折り紙を折って切り、確認してみましょう。

④描いてみよう

図形による受容的思考力・集中的思考力をやしないます

折り紙を折って切って開く前の形を見て、開いた時の図を紙に描きます。

①~⑫のカード(折って切って開く前の形が描かれたカード)を1枚ずつ見せて、「このカードと同じように点線のところで切って開いたら、どんな形になっているかな?紙に描いてみよう。」と発問します。

ちみに
ちみに

描けたら、実際に折り紙を折って切り、確認してみましょう。

⑤どこを切るのかな2

形による受容的思考力・集中的思考力をやしないます

開いた折り紙の図を見せて、どのように折り、どこを切ったかを考えます。

「これと同じ形を作るにはどんなふうに折って、どこを切ればいいかな?」と発問し、折り紙を折って切らせましょう。

できたら、違う折り方・切り方でもできないかを考えてみましょう。

⑥好きな形を作ろう

自分が作りたい形をあらかじめ決め、折り紙を2つ折りや4つ折りにしてからどのように切ればよいかを考え、実際に切ってみて確かめます。

ちみに
ちみに

作ろうとする形が「線対称な図形」でないと作れないことに気づくかな?

知研ボックス【折り紙の図形】に似ている市販のおススメ教材

こぐま会 ひとりでとっくん 線対称


ひとりでとっくん39 線対称

「こぐま会 ひとりでとっくん 線対称」は、折り紙を二つ折りや四つ折りにして切り開いた時にできる形を考える問題、マス目に図形が描かれた方眼を線のところで半分に折った時にぴったり重なるように図形を描き込む問題などをとおして、線対称を理解することを目的とした問題集。

折り紙を半分に折って、上のような形に切り抜きました。折り紙を開くと、下のどの形ができますか。線結びしてください。

二つに折った折り紙を、上の絵のように切って開くと、どんな形ができますか。できた形を下に描いてください。

太い線のところで半分に折った時、ぴったり重なるように 右側のマス目の中に形を描いてください。

太い線のところで半分に折った時、ぴったり重なるように 空いているマス目の中に形を描いてください。

真ん中の線で折るとぴったり重なるように、右半分の形も描いてください。

基本的には、まず問題を解いてから、実際に折り紙を折って切ってみて確かめる、という流れで進めますが・・・

ふだんの生活の中で、あまり折り紙や切り紙をした経験のない子や、線対称な図形をイメージするのが苦手な子については、いきなり問題を解かせるのではなく、まず問題となっている図形を実際に切ってみてから解答する、というのをひととおり行ってから、二巡目に、実際に切らずに問題を解いて理解度を確認する、という流れで行いましょう。

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