知研ボックスT-6期【ちがうのをみつけよう】は、「なかまわけ」や「なかまあつめ」の課題を通して、ものの属性の認識を深めたり、いろんな観点からものを見る柔軟性をやしなうことができる教材。
今回の記事では、知研ボックス【ちがうのをみつけよう 】自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【ちがうのをみつけよう】でやしなわれる能力とは
概念による受容的・集中的・拡散的・転換的・表現的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
●拡散的思考力とは:1つの事柄から色々な方面に思い巡らす能力・思考の柔軟性
●拡散的思考力とは:1つの事柄から色々な方面に思い巡らす能力・思考の柔軟性
●表現的思考力とは:自分で分かっていることを的確に表現する能力
※関連記事:知研ボックスで伸ばせる24の知能因子とは
知研ボックス【ちがうのをみつけよう】自宅での効果的な取り組み方
①なかまをあつめよう
全部の絵カードの中から、指定した仲間(動物の仲間、鳥の仲間、乗り物の仲間など)を集めさせます。
分類基準をこちらが指定して、仲間あつめをする取組です。
「ぶた、うし、うまは動物の仲間」といった上位概念を理解します。
「りんご」「みかん」など個別のものの名前は知っていても、それらをまとめてくくる上位概念「くだもの」という言葉は知らない場合があります。
上位概念をあらわす言葉を知ることで、知識が整理されていきますので、意識して教えてあげるようにしましょう。
➁あてっこゲーム
あてっこゲーム(1)
絵カードに描かれている1つのものについて3つのヒントを出し、それが何かを当てさせます。
出題例:
「ヒント1、どうぶつの仲間です。」
「ヒント2、足が4本あります。」
「ヒント3、モーと鳴きます。」
さて、何でしょう!?
正しく答えるには、ものの属性を正しく知っていることが必要になります。
また、3つのヒントすべてにあてはまるものを考えることは、集中的思考力を養う課題となります。
あてっこゲーム(2)
あてっこゲーム(1)の逆で、子どもにクイズを出題してもらいます。
絵カードの中のどれかについてにヒント(属性)を言わせて、あてはまるものを答えます。
できるだけたくさんのヒント(属性)を言ってもらうようにしましょう。
1つのものに関してたくさんのヒントを言わせることは、ものの属性をいろいろな角度(形・色・触感・味、種類、機能など)から見るトレーニングになり思考の柔軟性をやしないます。
③ちがうのをみつけよう
4枚の絵カードの中から、1つだけ他と違うもの(なかまはずれ)を考えさせます。
選んだら、どうして他と違うのかを説明させましょう。
・さい、うさぎ、かに、ピアノ ※生き物でない・ゆり、すずらん、カーネーション、ぶた ※花でない・船、自動車、飛行機、ベッド ※乗り物でない
・・・これらは簡単ですが、
・飛行機、わし、ふくろう、自動車 ※空を飛ばない
・ぶた、牛、馬、ひょう ※家畜でない
・すずらん、カーネーション、ゆり、梅 ※樹に咲く
・・・このような問題はむずかしくなります。
仲間はずれを見つけるというのは、それ以外のものの共通点を見つけること。
そのためには、1つのものをさまざまな観点から見ることが必要になります。
なぜ仲間はずれなのかを説明してもらうことで、3つのものの共通点を言語化する表現力のトレーニングにもなります。
知研ボックス【ちがうのをみつけよう】に似ている市販のおススメ教材
こぐま会 きおくカード
上でご紹介した取組は、ある程度さまざまな種類のものが含まれている絵カードであれば使うことができますが・・・
『こぐま会 きおくカード』はもともと「分類」(なかまわけ)の学習を目的としたカード教材です。
乗り物・果物・野菜・動物・花・文房具・楽器・台所用品・食器の9つのカテゴリー×6種類、計54種類の絵カードが各2枚ずつ入っています。
まとめ
物事を体系だてて理解するのに大切な「上位概念」ですが、知っているようで意外と言えなかったりします。
ぜひ「なかまわけ」遊びで、上位概念をあらわすことばを使えるようにしましょう。
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