知研ボックスC期【面積のはじめ】自宅での効果的な取り組み方

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C期(5~6歳)

知研ボックスC-14期【面積のはじめ】は、小学校で習う”面積”について「底辺×高さ÷2」などといった公式を覚えるのではなく、「マス目いくつ分」で考えることで理解する取り組み。

こちらの記事では、【面積のはじめ】自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。

知研ボックス【面積のはじめ】でやしなわれる能力とは

図形による受容的・集中的・拡散的・転換的思考力

●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力

●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力

●拡散的思考力とは:1つの事柄から色々な方面に思い巡らす能力・思考の柔軟性

●転換的思考力とは:ある事柄を別の方面から見直す能力・創造力

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知研ボックス【面積のはじめ】自宅での効果的な取り組み方

【面積のはじめ】は、台紙の方眼上に描かれた図形の面積(広さ)を「マス目いくつ分」で比較する取り組みですが・・・

いきなり台紙を使用せず、まずは実際の図形(折り紙やパズルのピースなど)を用いて、「同じ大きさいくつ分」で比較できることを理解します。

①どっちが大きいかな?1

図形による集中的思考力をやしないます

折り紙を縦に折って半分に切った長方形と、斜めに折って半分に切った直角二等辺三角形を用意します。

長方形と直角二等辺三角形を「どっちが大きいかな?」と比較させます。

ちみに
ちみに

見た目で「さんかくのほうが大きい」と言う子が多いよ!

考えさせた後、「じゃあ、確かめてみよう」と言って、それぞれの図形を下のように直角二等辺三角形4枚に切ります。

どちらの図形も同じ直角二等辺三角形4つ分であることを確認した上で、もとの長方形が並べ替えると直角二等辺三角形に、もとの直角二等辺三角形が長方形に変身すること、つまり、どちらも同じ大きさであることを確かめます。

この、面積=広さ、という意味が子どもには理解しにくいので、どうしても見た目で判断してしまいがちですが・・・

ちみに
ちみに

この2つがクッキーだとしたら、どっちを食べても同じくらいお腹いっぱいになるよ、などと説明すると理解しやすくなります。

➁どっちが大きいかな?2

図形による集中的思考力をやしないます

1)折り紙を2枚用意し、1枚は斜め半分(直角二等辺三角形)に分けます。

2つに分けた折り紙を並べ替えて三角にしたものと、切っていない折り紙を見せて、どちらが大きいかを比較させます。

ちみに
ちみに

やっぱり、見た目でさんかくの方が大きいという子が多いよ

考えさせた後、三角の方を正方形に戻して見せ、どちらも同じ正方形になることを確かめます。

2)折り紙2枚をそれぞれ8等分して、直角二等辺三角形の片に分けます。

それぞれ8枚ずつを並べ替えて別の形にしたものを見せ、どちらが大きいかを比較させます。

ちみに
ちみに

どちらも三角8枚でできているから同じ大きさ、ということが分かるかな?

考えさせた後、どちらももとの折り紙の形(正方形)に戻ることを確認した上で、どちらも同じ大きさであることを確かめます。

③どっちが大きいかな?3

図形による集中的思考力をやしないます

遊び方②で用いた直角二等辺三角形の片を何枚かずつ使って2つの形を作り、どちらの形が大きいか?を比べさせます。

ちみに
ちみに

それぞれの三角形の数を比べればよいことがわかるかな?

「同じ大きさの三角いくつ分」で大きさを比較する、任意単位の考え方になります。

④マス目いくつ分でくらべよう1

図形による集中的思考力をやしないます

台紙No.1上段の(例)に描かれた図形6種の大きさ(広さ)を比べさせ、どの図形がいちばん大きいかを考えさせます。

ちみに
ちみに

見た目で、いちばん右のさんかくを選びがちだよ。

マス目の数で比べられることに気づく子もいますが、三角の部分(マス目の半分)も1マスとして数えてしまう場合が多いので注意しましょう。

三角形の部分は、2個でマス目1個分になることを理解させます。(図形の合成)

折り紙を8等分にした直角二等辺三角形を用いて、6種類の図形すべてが作れることを確かめ、マス目の数が同じ図形は、面積(広さ)も同じであることを確認します。

⑤同じ広さをつくろう

図形による集中的思考力・拡散的思考力をやしないます

折り紙を切って作った正方形・直角二等辺三角形を用いて、台紙の図形1~8と同じ広さ(大きさ)で違う形の図形を作ります。

※1の図形の場合、正方形9枚分(二等辺三角形18枚分)

かたちは違っても、使っている正方形や三角形の枚数が同じなら広さ(面積)は同じであることを理解します。

ちみに
ちみに

パパやママと一緒に、誰がいいちばん面白い形を作れるか競争してみよう!

作った形を、台紙の空きスペースに描き出してみましょう。

⑥マス目いくつ分でくらべよう2

図形による集中的思考力をやしないます

方眼のマス目に違う形の図形をいくつか描き、広さ(大きさ)を較べさせます。

見た目の大きさにまどわされず、「マス目の数いくつ分」で比較することを理解できているかどうかがポイントです。

⑦マス目いくつ分でくらべよう3

図形による集中的・転換的思考力をやしなおう

方眼のマス目の上にトレーシングペーパーのような薄い紙を乗せて図形をいくつか描き、
広さを較べさせます。

方眼のマス目がなくても、自分で分割線を引いて、同じ大きさの形がいくつ分かで比較
できるかどうかがポイントです。

知研ボックス【面積のはじめ】に似ている市販のおススメ教材

KOGUMAプレゼント どっちが広い?~広さくらべ

小学校受験に向けた教材を数多く販売している「こぐま会ネットショップ」では、税込5,000円以上購入するともらえる「KOGUMAプレゼント」というものがあります。

「KOGUMAプレゼント」の中に、「どっちが広い?~広さくらべ」という教材があります。

青く塗られた部分の広さをくらべる問題が掲載された台紙3枚と、三角形のピースがセットになっています。

三角形のピースは台紙の問題とサイズが合うようになっており、問題の青く塗られた部分に置いて、「さんかく何枚分」かを実際に確かめて、広さをくらべることができるようになっています。

なお、ピースを置いて「さんかく何枚分」かを調べるには、さんかくをすき間なく、はみ出さずにぴったり置かなくてはなりません。

すなわち、図形パズルと同じく「図形の合成・分解」の力が必要になります。

こぐま会 ツートンパズル 見本帳1


ツートンパズル見本帳1 (パズル教材)

「こぐま会 ツートンパズル」は、片面が緑色のみ・黄色のみ、裏面が黄色と緑色の2色に色分けされたピースを用いて、別売りの見本帳と同じ模様を作る平面パズル。

見本のどこに、3種のピースのうちのどれを置けばよいかを考えるには、見本の図形を分割して考える必要があります。

いわば三角形の合成パズルの応用編のようなパズルで、”広さ比べ”の取り組みではありませんが・・・

この「ツートンパズル」の見本帳を用いて、”広さくらべ”を行うことができます。

出題例:下の形の黄色いところと緑色のところ、どちらが広いですか?

上の図形の緑色の部分を分割すると三角形4枚分となり、黄色と同じになります。すなわち、同じ広さです。

上の図形を分割すると、黄色は三角形6枚分、緑色は三角形12枚分となり、緑色の方が三角形6枚分広いことがわかります。

 

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