知研ボックスT-8期【4色つみき】は、立体図形を構成する課題をとおして、平面図から立体をイメージする力をやしなったり、空間認識をあらわす概念や順序数の理解を促す取り組み。
こちらの記事では、【4色つみき】の自宅での効果的な取り組み方をご紹介します。
知研ボックス【4色つみき】でやしなわれる能力とは
図形による記憶力、受容的・集中的・拡散的・表現的思考力
●受容的思考力とは:外部からの情報を正しく受け取る能力・理解力
●集中的思考力とは:2つ以上の情報から1つの結論を導き出す能力・論理力
●拡散的思考力とは:1つの事柄から色々な方面に思い巡らす能力・思考の柔軟性
●表現的思考力とは:自分で分かっていることを的確に表現する能力
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知研ボックス【4色つみき】自宅での効果的な取り組み方
①同じように作ろう
(1)台紙①~⑨と同じように積んだ見本をあらかじめ作っておき、実物見本を見ながら同じように作らせます。
実物を見て同じように作る取組を踏まえて、平面図を見て作る取組に発展していきましょう。
(2)台紙①~⑨を見ながら、同じように作らせます。
平面図を見て、立体をイメージする力をやしないます。
できあがったら、実物と見本とをよく見比べさせて、同じであることを確かめましょう。
➁おぼえて作ろう
台紙の見本①~⑨を数秒~10秒程度見せて憶えさせ、同じように作らせます。
図形による記憶力とともに、集中力もやしないます。
見本を見せている数秒間の間、集中して見ることが出来るかどうかがポイント!
③言われたとおりに積もう
4色の積み木を置く位置を「上・下」「右・左」「前・後ろ」などの表現を使って指示し、そのとおりに置かせます。
「上・下」「右・左」「前・後ろ」などの空間認識をあらわす概念の理解を促すことがねらいです。
④どこにあるのかな
(1)上/下から〇ばんめ
いくつかの積み木を積んで、「いちばん上/下はどれ?(何色?)」「上/下から○番目はどれ?(何色?)」などと発問します。
正しく答えられるようなら、「赤い積み木(の位置)は上/下から何番目?」などと発問してみましょう。
「上/下から〇ばんめ」の位置の理解の課題です。
(2)前/後から〇ばんめ
いくつかの積み木を縦一列に並べて、「いちばん前/後ろはどれ?(何色?)」「前/後ろから○番目はどれ?(何色?)」などと発問します。
正しく答えられるようなら、「赤い積み木は前/後ろから何番目?」などと発問してみましょう。
「前/後ろから〇ばんめ」の位置の理解の課題です。
(3)右/左から〇ばんめ
いくつかの積み木を横一列に並べて、「いちばん右/左はどれ?(何色?)」「右/左から○番目はどれ?(何色?)」などと発問します。
正しく答えられるようなら、「赤い積み木は右/左から何番目?」などと発問してみましょう。
「右/左から〇ばんめ」の位置の理解の課題です。
➄言われたとおりに作ろう
あらかじめ積み木を用いて見本となる形を作っておき、見えないように隠しておきます。
見本の形について「上・下」「左・右」「前・後」などの位置を表す言葉を使って指示を出し、それを聞いて、同じものを作らせます。
見本を見て作る場合は、位置を感覚的に捉えられれば作ることができますが、言葉による指示を聞いて作る場合は、「上・下」「左・右」「前・後」など、空間認識に関わる概念をしっかりと理解していることが必要になります。
⑥問題を出してみよう
遊び方➄で、言葉で言われた指示どおりに作れるようになれば、次はお子さんに出題者となってもらい、指示を出してもらいましょう。
その際に、「ここ」とか「そこ」などの表現ではなく、あくまでも客観的な表現で指示を出してもらうよう注意しましょう。
誰が聞いても正確に伝わる客観的な表現で位置を”伝える”ことはかなり難しい!
知研ボックス【4色つみき】に似ている市販のおススメ教材
くもん 図形キューブつみき
くもん出版 図形キューブつみき 知育玩具 おもちゃ 3歳以上 KUMON
『図形キューブつみき』は、赤・青・黄・緑・オレンジの5色×各10個、計50個がセットになった木製のつみき。
お手本(パターンカード)18枚・36問も付属していて、平面的な模様を作るレベルから、前・後ろの2方向から見たときの見え方を考えて構成するレベルまで取り組めます。
なおパターンカードを用いなくても、上でご紹介した取り組みも含めて幅広く活用できるオススメの積み木です。
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